このページでは具体的にカウンセリングでは何をするのか分かりやすく解説いたします。
カウンセリングには実に様々な方法があります。ここではその中から一つだけ取り出して解説いたします。服薬では得られないどんな効果があるのかに注目しながらご覧ください。
会社員の事例
私たちは人が「落ち込む」ことを以下のように考えています。
しかし実際には状況は同じでも人それぞれ違う感情を持ち、違う対応をしているのは良くあることです。それはどうしてでしょうか。
でも、実際にはこのようになっているでしょう。
私たちが落ち込むかどうかは、起こった出来事をどのように「受け止める」か、で決まります。
aとcの間には出来事をどのように受け止めるかという判断、
つまり私たちの考え方のクセ bが存在します。それは自分にとってはあまりに当然で自分では気がつかないものです。
bの考え方は偏った内容であることが多いものです。ここでは「私はいつも失敗ばかりする」とあります。しかしこの人も今まで成功してきた体験もたくさんしているはずです。しかしここではその事実が無視されています。
では考え方のクセ bが変わったとしたらどうでしょう。
「私はいつも失敗ばかりする」から「私は失敗して怒られることもあるが成功もしている」にbの考えを切り替えることが出来たらどうなるでしょう。結果cが変わることに納得頂けるでしょうか。
そのためにはカウンセリングの中で自分の生活を観察して成功している事実があることに気がついたり、失敗することもあるだろうけれど、それはいつも必ずなのか、その考えは本当に正しいのか、ということをカウンセラーと共に検証していくことが役立ちます。
人が落ち込むのは出来事のせいではなく、私たちが出来事をどのように受け止めるか、によってであるということを理解してもらえたでしょうか。 服薬でこのように考え方を変えることはできません。
昔あったことと他の人を変えることはできません。でも「今とこれから」「自分自身」のことなら変えていくことができるのです。 カウンセリングの中ではここでお伝えした例だけではなく、ご紹介できないほど様々な方法を用いて自分自身を見直し、変わっていくためのお手伝いをいたします。
※カウンセリングではここに紹介した以外にも様々な方法を工夫しながらお話を伺っていきます。
※ここで示した例は会社員の事例を想定していますが、これ以外の事柄であっても同様です。